映画『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』を観ました。
この映画はナンシー・ケリガン襲撃事件で一躍有名になったトーニャ・ハーディングの伝記映画です。
ただ本人たちの証言に食い違いがあるので、ストーリーが事実と異なる可能性は否めません。
定期的に私も知っている歴史的なシーンが出てきて、その再現度の高さに口元が緩みました。
裁判のシーンで彼女はスケートに関わる事を禁止されます。
スケートを奪われたら何も無くなってしまうという彼女の叫びが印象的でした。
後半は登場人物たちの事件後の生活にも少し触れています。
彼らが今も逞しく生きている事に安心しました。
また事件をセンセーショナルに書き立てる強引な報道姿勢に対する疑問も残ります。
最後に全盛期のトーニャ・ハーディングの映像が出てきます。
トリプルアクセルの着地シーンで、彼女の非凡なバランス感覚や瞬発力を感じました。
彼女は、ある意味でスケートの天才だったのでしょう。
この映画はケリガン襲撃事件の一連の報道を、ザックリとでも知っていた方が楽しめそうです。
採点:★★★☆☆